企業レポート 飴屋本舗

こんにちは、青年部広報委員会Cチームです。

今回ご紹介する企業は、燕市宮町商店街で来年、創業150年を迎える老舗和洋菓子店【飴屋本舗】さんを取材させて頂きました。
 現社長である5代目遠藤重治さん、6代目となられる重樹さんにお話を伺いました。

名前のとおり元々は飴屋さんだったようですが、当時入手が困難だった砂糖が容易に入手できるようになってからは、和菓子屋さんへと移行していき、その後、現社長である5代目重治さんが洋菓子店での修行経験を元に、現在の和洋菓子店という形を確立されました。

広報チームC:商品の開発は社長自らされるのですか?
どのような発想から商品が生まれるんですか?

5代目:特にう~んと悩んで考えるわけではないけど、私の目指しているのはこれが燕のお土産だと感じて頂ける商品を作ろうと。“燕”に由来のある名前の商品が多いんです。そしてそれを詰め合わせしたときに、燕の一つのイメージが出来上がるんです。

広報チームC:燕に来た人が買うんじゃなくて、燕の人が買ってお土産に持って行ってもらいたいということですか?

5代目:それもそうだし、元は燕に住んでいたけど東京へ行った方、あるいはお嫁に行った方にも喜んで貰えるように、または燕からのご挨拶に使っていただけるようにと考えてつくっています。

広報チームC:少しネットで調べさせて頂きましたが、「ユダヤ風チーズケーキ」が大変好評だと記載されていたんですが、やはりお勧めはそれですか?

5代目:そうだね~、よそにないしね~。私が新潟で修業していた時に、たまたま見つけたレシピがあって、それを元に家業を継いだ時、作ってみたら当たって(笑)。若干のアレンジはあるものの40年近く同じものを作り続けています。 今はせがれ(6代目)が作ってるけどね~。

広報チームC:せがれさんでも味は変わらないですか?(笑)

5代目:味は変わらない。味が変わったら大変

広報チームC:長年この地でご商売をされて来られ、この商店街も寂しい状況になる中で国道沿いあるは他の場所への移転を考えたことはありませんでしたか?

5代目:地元に軸足を置いて商売をしようと思ったら、やっぱり街の中心にいた方がいいと思う。ただし、お客様の利便を考えた時に郊外にお店を出すのではなくて、郊外にある農産物直売所「ほのか」さんにもうちの売店がある。飴屋本店まで来なくてもある程度の商品が買えるようにはしてあります。
また今後はネット販売なんかもしなければと考えてますが。

広報チームC:今はネット販売されてないんですか?

5代目:今はしてない。ネットで販売しようとすると冷凍にせざるを得ないしね。また、経費掛けて出張っていくよりも、こうして来て頂くお客様を大事にしたい。

広報チームC:最近この商店街も、少し若者の動きも出てきたり市の方で活性化させようとする動きがあるみたいですが。

5代目:そういった諮問委員会も出来てますし、私もその委員会のメンバーです。商業って工業と違って色々取り組みずらいところもあるんだよね。
なかなか難しいよね。消費行動が前と違ってコンビニや大型スーパー、SCもあるし、また車社会になったきた中で、そういった動きに商店街が対応できてないしね。

広報チームC:来年で創業150年となりますが、長年ご商売を続けてこられた秘訣みたいなものはなんですか?

5代目:先代は突然いなくなったから引継ぎも何もなかったし、苦労もしたよ。自分の代で終わらせるわけにいかないと気持ちでやってきた。さきほども言ったような燕のお土産に特化してやっていこうと決めた。
秘訣なんかないよ。意地だよ、意地!

広報チームC:足元のご商売の状況は、コロナウィルスの影響も含め、いかがですか?

5代目:やっぱりダメだわ。うちは店頭でお買い求めいただく商品が基本だが、料理屋さんや冠婚葬祭関連の仕事もあったが、緊急事態宣言以降キャンセルが相次いで、特注菓子が全部なくなってしまった。少しは回復傾向にあるが今もきびしい。

広報チームC:6代目に話を伺います。来年150周年を迎え代表も変わられるという事で何か考えてらっしゃることはありますか?

6代目:節目の年ですから、周年祭のようなものが出来たらいいなと思ってます。150周年記念銘菓なんかも出来たらいいなと考えています。今まで同様、地域に根差した商売を続けて行ければと思っています。またSNSやウェブサイトの重要性も感じていますので、勉強していきたいと考えています。

広報チームC:今あたらしく考えている商品はありますか?

6代目:今はまだないですが、今の商品をもう少しグレードアップ出来ればと思っています。

広報チームC:最後に我々、商工会議所青年部に期待すること、または要望はありますか?

5代目:君たちのような若者が、これからの燕を動かしていく原動力となるし、ぜひ先導者として頑張っていってほしいです。

現在、燕市商店街の組合長もされている重治さん、来年、その意思を継ぎ6代目となられる重樹さん。ともに先代の志を受け継ぎ今後も、熱い情熱を持ってお菓子作りを続けていって頂きたいと思いました。
【飴屋本舗】さん本当にありがとうございました。

企業情報 COMPANY

飴屋本舗

飴屋本舗 ~おいしさに 真心添えて・・・~ 燕市宮町5番2号(サンロード宮町) TEL 0256-62-2051 FAX 0256-63-6512